二度と話すことが出来ないということ

生きていて一番苦しいものは孤独だと思います。孤独は完全に自分の心のなかで生まれている状態で、たくさん知り合いがいても、ファンがいても、愛してくれる人や理解者や友人や家族がいたとしても、「自分は孤独だ」と心が思えば、そうなります。

孤独感は強力なフィルターで、そう思い込んでしまうと世界はそのように見えてしまいます。そしてフィルターのかかった世界で、どんどん自分を追いつめていきます。

 

逆に言えば、「あの人いつも一人で寂しくないのかね。変わってるね」と言われるような人がいたとしても、その人が孤独を感じていないのなら、一人ぼっちはそれほど苦痛でもなくまさに余計なお世話なのです。

 

よく、オラクルカードを引いたり天使からメッセージを受け取る時、「もっと楽しいことをしましょう」「リフレッシュして」「自分らしく生きましょう」というアドバイスがきますね。

休むことでリフレッシュできるのなら、絶対に休むべきです。

 

でも、休暇をとっても、買い物をしても、旅行をしても、映画を観ても、瞑想をしても、満たされないと感じるなら、孤独感があるのかも知れません。そしてその孤独感は、付き合いのある人数とは関係がなもいものです。孤独「感」は自分の内部から生まれるものだから、自分のパターン(避けてしまう心理とか、頑張りすぎてしまう心理とか)に向き合ったり、自分の生き方に向き合ってみるしかないのかなと思います。

 

最近、芸能人の悲しいニュースが続きます。ミディアムシップの経験から思うことは、私達の魂は不滅の存在で霊界には愛しかないのですが、肉体を失った魂は、「話す」ことがとても難しくなるということです。生きている私達のように、考えていることや感じていることを、声を使って「話す」ことが出来ないのです。

 

「あれは私の誤解だった。ごめんね」「あの時、もっとこんなふうにすれば良かった」「大好きだよ」という思いを言葉にして伝えることが出来なくなります。

 

もう二度と話せないのです。「いつか」は来ない。「あの人に伝えたい」「もう一度会いたい」「話がしたい」「あの時、もっとこうしていたら」という思いを、直接言葉で伝えることは出来ない。もう二度と出来ないのです。

どんな亡くなり方でも、地上から離れたら生きている人とは「もう二度と話すことができない」。そのことを忘れないようにしてほしい‥そう思います。

 

「自分は本当に一人ぼっちで家族も友人も恋人も誰もいない、自分は嫌われ者だし、自分のことを気にかける人など誰もいない」、そう思っている人もいるかも知れません。でも、もしかしたらあなたが買い物をするスーパーのレジの人は、「最近、あの人みかけなくなったな」と思うかも知れません。

 

それは愛ではなく単なる気にかけに過ぎないと思うかも知れません。でも、それこそ自分の内部で生み出した孤独感のフィルターがそう思わせているだけかも知れませんよ。そうしたことが自死のあとによく見えてきたとしても、もう戻ることは出来ないのです。



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