読んで良かったアサーションの本

『夫婦・カップルのためのアサーション:自分もパートナーも大切にする自己表現』野末武義 著

最近読んで凄く良かった本です。夫婦・カップルのための、となっていますが、対象問わずアサーション(互いを大切にする自己表現)の本としてすごく理解しやすく、秀逸でした。

 

夫婦関係やリレーションシップを良くしたい人が読むのは勿論、今シングルでも繰り返しやすいコミュニケーションの課題があると感じている人が将来のために読んでおくことも、とても勉強になる本だと思います(傷つくことが怖くてパートナーシップそのものに消極的…という人であっても参考になると思います)。

 

我慢しない・攻撃的にならない「自分も相手も大切にするコミュニケーション」術として、何年か前からアサーションは取り上げられる機会が増えたと感じています。

 

私も何度か本は手に取ったことがあったのですが、妙に観念的な感じがしてこれまで今ひとつ頭のなかに入ってこなかったのです。でも、この本を読んだ後は他のアサーションの本もスッと入ってきやすくなりました。

 

この本は非アサーションになってしまう時、そこにどんな「感情」「恐れ」「誤解(認識の違い)」があるかとてもしっかりと書かれていて、コミュニケーションの難しさって言葉ではなく感情と認識の違いで突っ走ってしまうことなんだな~と改めてよくわかりました。

 

しかし、わかってもアサーションであることは簡単ではないと思います。過去に出会ったあらゆる人で出来ている人はいなかったように思うし、勿論私も出来ていません。優しさも理性も兼ね備えたコミュニケーション術の完成形だなと感じます。自己認識、自己受容、客観性、自分と相手への愛、言葉の使い方など全てが求められる。難しいけれど、こういうコミュケーション術を身につけることが出来たら素晴らしいなと思います。

 



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