目次:
大天使アリエルについて(Archangel Ariel)
名前の意味:神の獅子
別名:アラエル、アリアエル
色調:ペールピンク、ライトグリーン
出典:イザヤ書、失楽園、エズラ記他
伝承:「カバラ」の文献では、ソロモン王と共に聖なる魔法を次々と実践する様が書かれています。グノーシス派では風を操る大天使として知られています。
大天使アリエル~伝承として
アリエルは、アラエル、アリアエルと呼ばれることもあります。アリエルという名前には「神のライオン(獅子)」という意味があります。
アリエルは聖書、外典、グノーシス主義、コプト教会、神秘主義の書物に、ありとあらゆる姿で登場します。“自然を見守る者”、そして“黄泉の国の見張り役”として出てきます。黄泉の国の見張り役としては、律を侵して暗闇に踏み入れる者達を厳しく罰します。
外典のエズラ記では、アリエルは天使と書かれています。旧約聖書の『イザヤ書』では、アリエルという言葉が聖なる都の名前として記されています。この都にはダビデ王が住んでいたという記述があるので、神学的解釈ではエルサレムを意味するとされています。
アリエルはトマス・ヘイウッドの『祝福された大天使』のなかで、七人の天使長のひとりと位置づけられています。コプト教会の『ピスティス・ソフィア』では冥界を支配し、グノーシス主義では、創造主ヤルダバオトを連想させます。
魔術の儀式の本では、ライオンの頭を持った天使として描かれています。アリエルはソロモン王と共に示現や悪魔祓い、聖なる魔法を次々と実践しました。
シェイクスピアは戯曲『テンペスト(あらし)』のなかで、妖精にエアリアルという名をつけています。エアリアルは戯曲のなかでミラノ大公であり魔術師であるプロスぺロの使い魔として活動します。
大天使アリエルの役割
地球の豊かさと関係する大天使です。妖精やエレメンタル、動植物など自然界と関わりが深く、自然界のヒーリングパワーやスピリットとの繋がりを助けます。動物や環境保護に携わる人達をサポートします。
また、物質的な具現化や豊かさ、願望実現のサポートも行います。アリエルはソロモン王と共に働いて様々な魔術をサポートした天使で、神聖な魔術(具現化、顕現、物質化)に一役買う力を持っているようです。
ライオンと関係しているので、勇気や勇敢さをもたらす天使でもあります。
大天使アリエルにお願いする
あなたが環境保護や動物保護活動に取り組んでいて、そのことに関するサポートが欲しい場合は大天使アリエルに協力をお願いしてください。
また、アリエルは豊かさにも関係します。お金など物質的なものだけでなく、才能や時間、心の安定など、物質的なものでない豊かさも大天使アリエルはサポートをします。
大天使アリエルは“願いを形にする”手伝いをする大天使です。
もしアリエルがお願いを叶えてくれた時は、感謝の気持ちをアリエルに伝えるだけでなく、あなたが “地上の天使” となり、周囲の人に優しくする、助けるなど、アリエルが喜んでくれるような何かをお礼に行うとなお良いでしょう。
天使にお願いをする時は、難しい決まりはありません。心の中で天使に呼びかけ、どんなサポートが欲しいのか伝えるだけで届きます。
例)
「大天使アリエル、私の〇〇(地球環境保護や動物保護など)に関するサポートをしてくださることに感謝します」
「大天使アリエル、私が豊かさに大きく心を開くことができますように。見えるものも見えないものも、たくさんの豊かさが天から贈られていることに私が気づき、両手を広げて豊かさを受け取ることができますように」
「大天使アリエル、私の〇〇(あなたの願い)が形になるようあなたの光を私に送ってください。私の〇〇を手伝ってくれてありがとうございます」
私の感じる大天使アリエル
大天使アリエルというと、大天使オラクルカードの “Courage”というカードに描かれた、ライオンを従え強い眼差しでこちらをみつめる女性の大天使イメージが強烈にあるようです。カイル・グレイのエンジェルプレイヤーオラクルカードでは“Peaceful Warrior(平和の戦士)”というカードにアリエルが描かれています。
私の感じるアリエルは、確かに女性エネルギーの大天使ですが、あの絵ほど強い感じではなく、ハニエルとも違う落ち着きを感じさせる大天使です。
魔術と関連の深い大天使のようですが、魔術を教えることを役割としている大天使ではないように感じます。
私達が地上でなにかを顕現する時、常に落ち着いて粘り強く、穏やかでいることが大切なことを教えてくれる大天使のように感じます。
大天使アリエルからのメッセージ
“私は穏やかさ、粘り強さ、楽観性。知恵、インスピレーションに関係する大天使です。何かを形にする時、それらはもっとも大切なものだからです。そしてあなたの願望を「夢」と思わないでください。それはまるで手に入らない、遠くの霞がかった世界のようです。形にしたいもの(形にできるもの)、と捉えてください。これは顕現において、とても大切なことなのです。”