天使学においては、天使が九階級に分けられます。九階級が三階級ずつ3つのグループに分かれた構造と考えてください。
天使の九階級は、セラフィムとケルビムに関する聖書の記述が基本となっています。
5世紀の神学者、偽ディオニシウスが聖書に記された天使の階級に関する考察を深め、さらにジョン・ミルトンが『失楽園』を発表して以降、天使の階級は9つで一般化しました。
最上階級に属する天使で、神に最も近い場所にいるため、まばゆい光で包まれています。セラフィムは、純粋な光の存在です。
ぽっちゃりした子どもの姿で描かれることが多く、キューピッドにも似ています。天使の第二階級に属するケルビムの本質は、純粋な愛です。
セラフィムとケルビムにスローンを加えた上位三級の天使は、天界の中で最も高い場所にいます。スローンは物質世界と精神世界をつなぐ橋となり、神の公正さと正義を体現する天使とされています。
ドミニオンは、九階級の第二グループで最高位の天使です。神の意志に従いながら、下位の天使達を監督します。
ヴァーチューは物質世界の秩序を守り、太陽や月、地球を含む惑星の動きを司ります。
パワーという名前が示すとおり、神羅万象に生まれる低いエネルギーを浄化する力を宿します。
最後のグループには、物質世界に近い天使たちが属します。第三グループの最高位にいるプリンシパリティは、神の意志に従いながら都市や国、そして地球全体を見守ります。
大天使の役割は、人類と守護天使を見守ることです。それぞれの大天使に、神の資質を宿した得意分野があります。
大天使達の中でも最もよく知られているのが四大天使(ミカエル、ラファエル、ガブリエル、ウリエル)です。
この四大天使に三体の大天使を加えた七大天使という捉え方もあるようです。どの大天使が加わるかは、教派や聖典によって異なります。
15の大天使について説明したページを作っていますので、興味のある方はスクロール&リンクボタンからどうぞ。
一人ひとりの人間に守護天使がいて、肉体を持って物質世界を生きている間ずっと見守ってくれます。