ベティ・シャイン著「スピリチュアルヒーリング」より抜粋

私のお気に入りの本の一冊に、ベティ・シャインという英国在住のヒーラーが書いた『スピリチュアルヒーリング:宇宙に満ちる愛のエネルギー』があります。日本の初版は1991年、その後も版を重ねている隠れたロングセラーです。

 

1929年生まれのベティさんは2002年に亡くなられていますが、今読んでも本当に面白く、不思議な世界に興味がある人も、スピリチュアルやヒーリングを学んでいる人にも参考になる箇所がたくさんあると思います。

なかでも特に私が好きな章「治療プロセスを促す」から一部抜粋します。

 

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最近、健康であるかどうかは自分に責任があるとよく言われるが、そこが少し誇張されているように思われることもある。第一、すでに病気になっている人に、病気になっているのは自業自得だと伝えてなんになろう。しかしながら、エネルギー・システムが詰まる主な原因はストレスや否定的な態度であることは明らかである。また、言うまでもなく、バランスのとれていない食事、酒、たばこ、さまざまな薬などによって体を酷使したことも原因の一つである。

 

したがって、多くの病気は治療(ヒーリング)によって治るけれど、本当に健康を取り戻したければ、生活様式や生きる姿勢を変えなくてはならない。受け身の態度でいたのでは治療プロセスは促進されない。私のところに来る人の多くは、自分で自分を救うために大変な努力をしている。

 

また、「自分に責任がある」と言っても自分ひとりで苦闘しなければならないということではない。私達治療師はいつでも救いの手を差しのべ力を合わせて苦難を乗り切る用意がある。治療師や他の治療師に助けを求めそれを受け容れることは、自分を救うことの一部なのである。

 

実際、なぜ病気になったのかは第三者に指摘してもらわないとわからないことが多い。自分で事態を見きわめたり、どんなに悪い習慣を持っているかを自覚したりすることがいかに難しいかは事あるごとに思い知らされる。・・・

 

健康を保つのに一番必要なのは人生に対して肯定的な態度をとることである。否定的な態度とストレスがほとんどの病気の根底にある。それからもちろん、自分を破滅させるような悪い習慣がつくのも否定的なストレスのせいである。もちろん、誰でも「肯定的に考える」ようにと忠告を受けたことはあるであろうが、必ずしも忠告どうりにできるとはかぎらない。肯定的なものの見方をするとどういうことが起こるかを私は実際に見ることができるので、なぜそれが非常に役に立つかを正しく説明することができる。つまり、多くの人の場合、肯定的な態度によって、それまで閉じられていたドアが開くのである。