高潔なスピリチュアルを継承していく

最近ある人のブログを読んでいて、ウエイン・W・ダイアーの言葉にふと出会いました。

ウエイン・W・ダイアーは、精神世界の大御所としてアメリカではとても有名な人です。

 

それは「許す」ということについてのダイアー氏の内容で、“私達はちまちまと許そうとするからなかなか許せない。さあ、「100%許す」と決めてごらん。そういうふうに許すと、人生はまったく別のものになる。あなたの人生は変わるよ”というものでした。

 

ダイアー博士は非常に貧しい環境から努力して社会的にも成功をおさめ(その原動力は家族を捨てた父親への怒りだったといいます)、その後、「セルフヘルプ(自己啓発)・グル」としてやや強気に成功法則を人々に投げかけるような本を出して大成功をおさめ世界的に有名になりました。

 

しかし晩年は老子のタオイズムに傾倒し、「あなたの考える成功はエゴイズムであることが多く、それを手放すことであなたは本当に成功するんだよ」という内容の本を多く出しています。晩年の著作で一番有名なのは『ザ・シフト』という本だと思います。

 

私は、この晩年になってからのダイアー氏の本が特に好きで、久しぶりに本を手に取ったりしました。

そしてふと思ったのです。

 

「こういうシンプルで高潔なスピリチュアリティ、今、どれだけ世で求められているのだろうか」と。

 

正直、あまり求められていないように思います。

エゴイズムを原動力にした成功欲求(それは恐れがセットになっている)を満たすスピリチュアルの本や文章や教えが受けているのではないでしょうか。

 

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私はもう一度、以前は当たり前のように精神世界にあったけれど最近なんだかかき消されがちになっているこういうメッセージを、しっかり自分が継承していかなくてはいけないのではないかな、そう思っています。

 

ダイアー氏のような方への、私なりの感謝の思いもありますし。

これからの私の活動は、変わらないんだけど、少し変わっていくかと思います。

 

 求められなくなったものも、それが本物ならいつかまた求められるようになります。