退路を断って飛び込む成果

もう10年以上も前に、ある状況がなかなか変化しなくて悩んでいたことがあります。自分の進みたい方向と周囲の状況が噛み合わない状態が続き、悶々としていたのです。

 

そのことをある方のセッションで相談したら、とてもシンプルに「現実は自分が創っている」と返事が返ってきて、ハッとしたことがあります。

 

当時はエイブラハムをチャネリングした『引き寄せの法則』や、『ザ・シークレット』が大ブームでした。

だから「思考は現実化する」という概念は私もよく知っていたし、その発想をもとに思考を整えているはずなのに、現実が変化しないから悩んでいたのです。

 

しかし第三者に「現実はあなたが作っている」と言われたことで、「状況を変化させていくことの強い希望と恐れが自分には同居している」ことに、あらためて気づかされました。

 

進みたい方向に舵をきったら、今ある失いたくないものまで失ってしまうかも知れない…。そんな恐れを捨てきれない自分がいることで、現実が混沌としていることに気づいたのです。

 

私はこのアドバイスをきっかけに、過去から続けていたことの維持をやめ、思いきって手放し、整理しました。状況を変化させるために「退路を断って飛び込む」覚悟が自分に足りていないとわかったからです。

 

「未来か過去か、どちらかを選ばなければいけないのなら、未来のために過去を捨てよう。ゼロになる恐怖より、今のままでいるほうがずっと辛い」と感じ、決断しました。

 

自分にとっては大きなことでしたが、そこまでやって、遂に現実は変化しはじめました。結果、私はゼロにならなかったし、未来は自分の願っていた方向へと進みました。

 

状況がなかなか変わらないことに悩んでいる人は、変わりたい方向に向けての思いきった「手放す勇気」が足りていないのかも知れないと思います。

凄く怖いし、私もしょっちゅうそういう経験をするのは嫌ですが、人生で時には必要なことかなと思うのです。

 



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