セッションをしていると、明らかにコロナ禍でその前よりエネルギーが良くなっている人がいることに気づきます。
特にそれが顕著なのは、真面目でいつも忙しく動き回っていたり、気配りタイプで人間関係で気を遣ったりする機会が多かった女性。
そんな毎日も楽しいし、旅も好きなのだけど、疲労感も溜まっている感じで、ゆっくりじっくり過ごす時間がないなぁ…と思いつつ、忙しなく日々を過ごしていたような人。家で過ごす時間が欲しいと思っていた人。止まるタイミングがわからなくなっていたような人。そういう人には良い影響があったように思います。
私達の人生は自由に移動することが出来、出会いがあり、情報は豊かで、選択肢は多いほうが勿論良いのですが、あまりにもそれが広がり過ぎた状態だったのかも知れません。
この状態のマイナス作用としては、私達のエネルギーがグラウンディングできない、不安定で“散った”状態になることです。
エネルギーが散ると、不安感も抱きやすくなるし、その不安感が更に不安を増幅させる外部の影響を引き寄せる、くっつけてしまったりします。それから良くも悪くも、他者が与えるエネルギーというのは強大なのです。
「動けない」「その選択は今は出来ない」状態になることで、案外ホッとしたり、かえって物事がよく見えてくる、内向きな日々のなかで自分の大切なものがよくわかった人も多かったのかなと思います。エネルギーがクリアで落ち着いた感じになっている人も結構いらっしゃるんですよね。
辛かった、不安な気持ちになることのほうが多かったという人もいると思います。でも「自分にとって大切なものは何か」がよくわかった人が多い2020年だったのではないでしょうか。