年齢と共に成熟する、は間違い

最近ブログのほうは毎週のメッセージ・お客様の感想・お知らせが更新の中心になっていましたが、年末年始の慌ただしさも少し落ち着いてきました。

ですので個人的に感じたことや考えたことなども、ときどき書いていきたいと思っています。常々そう思ってはいるのですが。

特に週末に個人的なつぶやきや気づきを載せると、意外と多くの方が読んでくださるのは興味深いです。

週末はエッセイ的なものは好まれるのかも知れません。

さて、先日お客様がふっと、「私は人間というものは年齢と共に成熟していくものだと思っていましたが、どうやらそうではないのですね!?」と仰られました。

確かにそうかも知れない‥と思いました。

歳をとるとどうしても体力や考える力が衰えていきます。壁にぶつかって落ち込んで悩んだ時、若い時はそこから這い上がって成長するパワーがあるけれど、年齢を重ねるとその根本的なパワーが弱くなります。

深く考えたり反省したり内観する力も衰え始める。ですので歳をとった時に内面が成長していないと、傷ついた時に簡単にエゴイスティックに自分を正当化して思考停止し、そして片付けようとする。

そんな傾向が出てくるように思います。

自分以外の誰かや何かを悪者に仕立て、世間のあれこれを糾弾することで、自分を納得させようとする。

自分の親がそういうタイプで嫌いだった…という人も少なからずいるのではないでしょうか。

いろんなグラデーションを理解できる力が成熟ならば、これは衰えていく脳とは対極にある状態のように思います。

そもそも成熟とはなんでしょう。経験や知見が増えたことによって培われる思いやりや包容力のことかな!?

愛を選択できる人であることは間違いないですね。

年齢と共に成熟していく人は、年齢とともに成熟していくことを強く意識している人だけなのかも知れない。

私もそのことを意識していかなくては…と思いました。