「風の時代」に海王星と土星が牡羊座入りすることについての考察

先日開催されたクリスティン・ペイジさんの占星術セミナーの録画配信を聴きながら思ったことをつらつらと書きたいと思います。

 

クリスティンさんによると2025年は大変エポックな惑星のサイン移動があり、これは個人にとどまらず地球人類全体に大きな影響を与える。冥王星は水瓶座に、天王星は双子座に、そして土星と海王星は牡羊座に2025年7月までに移動していく。

 

この影響について彼女のレクチャーを聞きながら、私なりにぼんやり考えていました。

 

冥王星の水瓶座入りや天王星の双子座入りは、いかにも「風の時代」的な波動を持っていると感じます。

 

AIとの共存、古い規制にとらわれない自由で軽やかな生き方、ますます私達はテレパシー的につながり、多様性のなかで生きる。限定されたローカルな社会や組織に属するのではなく、自分に適したコミュニティの中で生きていくようになる。

 

量子力学の世界においても私達が考えてきたような「物質」というものはなく、過去現在未来といった時間の概念も存在せず、実のところ「死」さえないことがわかってきています。

 

こうした変化のなかで私が特に印象的に感じたのは、来年は土星と海王星が牡羊座に移動するということです。

 

牡羊座は12星座のはじまりのサインで、人間の成長段階で例えるなら生まれたばかりの赤ん坊のような状態であると言われます。

 

肉体を持つ個としての自覚はまだなく、歩くことも言葉を話すこともなく、赤子は眠っている時以外は泣き叫ぶことで激しく意志表示をします。

 

牡羊座は親分肌や寂しがり屋、気分のアップダウンが激しい人が多いと言われますが、その根底には激しく泣く赤子のように自分を世界にアピールしなければならない、そうしないと気づいてもらえない、気にかけてもらえないという強烈な不安感があると言われています。

 

牡牛座のように個体としてのリアリティを感じて安定するのではなく、純粋な衝動のなかで生きている。

 

牡羊座がそのような星座であるとするなら、2025年以降ますます私達は個体としての自分という意識があやふやになっていくのかも知れません。

 

ちなみに牡羊座のルーラーは火星であり、出生図で火星と海王星がコンジャンクションやハードアスペクトを作ると尖ったサイキック能力として出てくることがあります。

そして火星と土星がハードアスペクトを作ると強大なフラストレーションや怒りを生み出し、これは戦争などにも関係してくるエネルギーです。

 

風の時代に牡羊座に入った海王星はますます私達をサイキックにテレパシックにし、しかし土星の影響にきちんと対応しないと、抑圧された怒りやフラストレーションによってこのサイキックパワーがネガティブでエゴイスティックな、まるで幼稚な暴れん坊の子供のように爆発するという可能性もあります。

 

(大友克洋は牡羊座生まれですが、AKIRAの鉄雄はまさにこの影響のネガティブな表出をシンボリックにあらわす存在かも知れません)

 

こんなことをつらつら考えながら、これからの時代はディープなまでに自分自身を癒していくことが大切なのではないか‥と思いました。

 

牡羊座という赤子の不安を癒すには、抱きしめてミルクをあげてそばにいて、愛を注いであげる必要があるからです。

 

前後左右も時間もわからない場所で、ただ安心して愛を感じながら命をはぐくむことができるように。

 

境界線が薄れすべてがテレパシー的になっていく世界のなかでは、個としての自分自身がどうあるかは想像以上に世界に影響を与えるということです。

 

「自分さえ良ければそれでいい」という意識は本当に癒された状態ではないため、だからこそディープに自分自身を癒していく必要があります。焦らないことが土星を受け入れるコツです。

 

何を選ぶかは自分で決めることが可能で、ローカルな価値観から離れて生きて良いこの時代。私たちがたくさんのコミュニティに分離しながらともに成長していくには、共有できるものでつながる必要があります。

それは愛でしかなく、愛を広げていくにはどうしても傷を癒す必要があると思うのです。

 

やがて私達はワンネスを知る。そこに向けた素晴らしいエネルギーのシフト、アセンションが起きている。そんな時代に私達がいるのは間違いありません。