
日曜日のつぶやきです。
時々youtubeでバッグの中身を観ていると、若い子のバッグに紙の本が入っていることが結構多いのです。
「へぇー読書離れとか言うけど、このスマホ時代におしゃれな子は敢えて紙の本を読むのかな!?」と感心して観ていましたが、私はと言うとここ数年すっかり紙の本から遠ざかってしまいました。
一番の理由は老眼。電子書籍だとスワイプや設定で字を大きくできるものが多く、40代後半あたりから大抵Kindle版を購入するようになりました。ちなみに洋書もTransration機能があるのでKindleばかり。
紙の本は重いし、ものが増えると捨てるのも大変だし、Kindle Unlimitedに加入していると月々1,000円も満たないサブスクでかなりの本や雑誌が読めてしまう。
ふらっと蔦屋や紀伊国屋に立ち寄ることがあっても、「うーん老眼鏡忘れたから全然読めないな」とただブラブラするだけ。
それでも雑誌を手に取ると紙に刷られた写真の美しさに感動し、一瞬欲しいなと思いながらも棚に戻す日々が続いていました。
ところが先日ふとしたきっかけで紙の本で小説を読む機会があり、内容が良かったというのもありますが紙の本で小説を読む喜びが蘇ってしまいました。
シンプルに五感を豊かにする世界、そしてそれを堪能する時間が紙の読書にはありました。同じ内容を電子書籍で読んでも、紙の本で感じたような感動は絶対になかったと思います。
電子書籍はどこか心が急いてしまって没頭できない。それに紙に触れる行為自体が、つるつるした画面の電子書籍よりはるかに五感を刺激するし、そこに印刷されている文字を追いかけてその世界に没頭していく時間は電子で読むのとは全く質が違う。別世界のような味わいなのです。
一日30分でも紙の本で小説を読むと、デジタルデトックスできる。
時間の長さではなく質なんだなぁと思いました。この贅沢を自分のためにこれからは与えてあげようと思います。