
一般的に「本物のミディアム(霊媒)」というと生まれ持っての霊能力に加えて(幼少の頃から霊能体験多数など)、先祖代々霊媒など家系的ルーツ、更に時にはどれだけ艱難辛苦な人生だったか…などで語られたりするのかと思います。
ですが私にとって「本物のミディアム」とはそういう人ではありません。
私にとってその人が本物のミディアムかどうかは、どれだけ霊界に真摯に奉仕しようとしているか、なのです。
アーサー・フィンドレー・カレッジのジャパニーズウィークに参加した時に、ペニー・ヘイワード先生が「私はスターみたいに自分に注目を集めさせようとしているミディアムは好きじゃない。たとえ証拠をとるのに苦労していたとしても、真摯に霊界に奉仕しようとしている、そのことをしっかり感じさせるミディアムのほうが好きです」と仰っているのを聞いて、本当にそうだと思いました。
そもそもミディアムとは霊界の媒介に過ぎず、さらに霊界とはミディアムにコミットメント(献身する・誠意をもって深く関わる・真剣に取り組む姿勢)を求めてくるものだと思います。ミディアムになる道で壁にぶつかることも、コミットできるか霊界に問われているのだと思います。それでも努力を重ねる人、エゴを捨て献身的に長期的に霊界との仕事に取り組む姿勢のある人が、本物のミディアムだと思います。能力だけや間違った動機では、やがてしぼんでしまうでしょう。なぜなら霊界は献身的で驕らぬミディアムを求めているからです。
私はミディアムシップの練習をしていくなかで、素晴らしい先生達ほど謙虚で霊界に対して真摯、献身的であると気づきました。
そしてこのような素晴らしいミディアム達は、生まれ持っての能力も大きいのだろう…とつい思ってしまいますが、彼らに私のミディアムシップにおける悩みを話すと皆さんとても良く理解し、真摯にアドバイスをくださるのです。つまり彼らもまた、たくさんの努力をして今があるのだとわかります。私が尊敬するのは完璧な霊界通信を行えるかどうかではなく、真摯な姿勢で取り組んでいるミディアムであるかなのです。